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テレ東プラス

2018.12.6

「好きなことをひとつに絞る必要ってある?」市川美織の底知れぬ野望

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「フレッシュレモン」こと市川美織はAKB48グループ卒業と同時に、モデル、YouTuber、女優、タレント、そしてアパレルとのコラボなど、元アイドルという枠組みを破壊しながらクリエイティヴな活動を行なっている。そのことが周知されるにつれ、多くの人々の頭を悩ませるのが、「市川美織は結局どこに向かうのか」という、至極もっともな疑問ではないだろうか。

近年、あるカテゴリに属している人が、まったく別の場所で自身の作品を発表するムーヴメントは、もはや流行から「普通のこと」へと変わりつつある。それでも市川の場合は守備範囲がとにかく広いため、彼女の輪郭を縁取ることが、とかく難しい。難しいからこそ知りたい。

「市川さんは今後、どうなっていくの?」というテーマを軸に、市川美織の展望、そして野望についてお話を伺った。

クリエイタープロフィール:
市川美織/タレント
1994年2月12日生まれ。埼玉県出身。O型。2010年にAKB48研究生として加入し、26thシングル『真夏のSounds good !』で初めて選抜メンバー入りを果たす。2013年からの兼任を経てNMB48に移籍。2018年5月に卒業。4月には、初主演映画『放課後戦記』が公開されるなど、今後は女優としての活動を本格化する。
[instagram] @miori_ichikawa
[Twitter] @miorin_lemon212

落ち込んだ時に決断はしない。AKB48グループを最後まで走り抜けられた理由

――市川さんって、もともと女優志望でしたよね。

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そうなんです! もともと女優さんになりたくて。アイドルになったのは、女優になる最後の手段でした。昔やっていた時期もあったんですけど、芽が出なくてダメダメで。当時、アイドルが流行っていて「私かわいいし、いけるかな?」という自信と憧れもあって、オーディションを初めて自分で受けたいと言ったんです。それがAKBでした。もし受からなかったら夢を諦めて、普通に就職をしてたと思います。だから、受かった時はものすごく嬉しかったです! スタートラインに立てたと思ったから。

――グループを卒業する時って勇気がいると思うんですけど、どんなきっかけがありましたか?

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もともとAKB48にいた時から、「センターを取りたい」というよりも、知名度をあげて、芸能界を長く生き抜いていく人になりたいと思っていました。秋元先生がよく「ここは通過点。ステップアップの踏み台として頑張って欲しい」と言っていたこともあって、私はこの中で学べることは全部吸収しようと思いました。たくさんの方とお仕事をするので、AKB48のなかだけで完結するだけではなくて、外の人ともつながることができる場所でもあったんです。とても感謝しています。

メンバー皆それぞれに自分のAKB48のなかでの目標があるので「自分なりにやりつくした」という時期が来ると思うんです。卒業を悩んでいる時期に卒業した子に相談したら「市川さんにもそういう時期が、いつか来ると思います」と言われました。

でも同時に「たぶん今じゃないので、頑張ってください」とも言われて。落ち込むことがあって、卒業することを考えていた時期だったので、その言葉に支えられました。後悔したくなかったですし。

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落ち込んでいる時に考えるのはたいていネガティブなので、その時に決断したことは間違ってることが多いと思います。だから、ハッピーになっている時期に「もう私、やることがない」とまで思うことができたらやめよう。そう考えていました。転機になったのは紅白歌合戦の舞台に立てたこと。アイドルとしてこれ以上の幸せはないなと思ったんです。体力的にも、パフォーマンスの限界に近づいていると思ったので。

――えっ、でもまだお若いですよね。

24歳です。もともと筋力がないので、コンサートで疲れが目立つようになったんですよ。終わった後は倒れるくらい。『やりきった~!』ってなるんですけど、『これをあと1年続けられるかな?』と思った時に、絶対に1曲は手抜きをしちゃうと思ってしまって。手抜きをしてまで舞台に立ちたくないと思ったので、そこで卒業を決意しました。もうこれ以上はない、楽しかった! って、明るく卒業しました。このグループの一員で本当に良かったと思えました。

AKB48時代に学んだオンリーワンの立ち位置を見つける方法

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――お話を伺っていると、すごく意識的というか、自分の立ち位置を理解されているように思えます。もともとですか?

そういう意識が芽生えたのは、グループに入ってからだと思います。もともと自分以外はライバルだと思っていたし、自分が一番かわいいと思っていたし(笑)。だからなぜオーディションに受からないの?とも思っていたんです。良くも悪くもすごく自信満々で。でもAKB48に入ると、その自信がどんどんなくなっちゃって。

周りにはもっとかわいい子や演技ができる子、踊れる子もいるし、私ってなんでこんなに自信があったのかと思うくらい、全然だめだったんです。じゃあこの中でどうすればいいかと考えた時に、やはり「立ち位置」を作ることだったんです。確固たるポジションを築けばライバルもできないわけじゃないですか。争いに疲れたからオンリーワンになろうと思って(笑)。その時から、客観的に自分を見ることができたのかなと思います。

――分析力がすごくてビジネスパーソンにインタビューしているように思えてきました。

自分に何が足りないかを考え続けた結果、こうなりました。

――グループを離れてさまざまな活動を始めた時、そこにはたくさんのオンリーワンがいるわけですよね。主戦場をひとつに絞らなかったのは何か意図があったんですか?

当たり前の話ですが、グループにいると決まりごとがちゃんとあって、その中で行動しなきゃいけない。でも、オンリーワンでいきたいわけです。その時に、グループという存在そのものが、動きを制限しちゃうこともあるわけです。『だんだんと私がいる意味ってなんだろう?』と考えちゃって。

それよりは、アイドルは知らないけど「フレッシュレモン」としての私を知っている人はいると思っていたので、外に出て、そっちの人にもっと知ってもらえる機会を作ったほうが良いと思ったんです。

あと、なにか新しいことに挑戦しようと思った時に、ひとつに決めきらなくて。だったら全部やろうと思って今はやりたいことを全部やっています。自分探しの旅をしている状態です(笑)。これだ!という何かを見つけた場所で、オンリーワンになれたら良いかなと。

――伸び代はたくさんあるわけですしね、新しい分野なので。個人的には、今日お話していて「この人は底知れぬ欲望がある人間だ」と思いました。

きっとそうなんですよ!(笑)。ひとつに絞る必要なんてないんです。今までは「これしかだめ」と言われていたけど、それが嫌になった。だから、私自身を軸にいろいろなものを発信した方が可能性は広がるし、そもそも何が当たる分からないわけです。だったら、数多くやった方が確率的が上がるじゃないですか。とりあえずやってみないと損も得も何も生まれませんよね。

――30歳までに社長になりたいと公言されていてびっくりしたのですが、これから何をされるのか、とても気になっています。

演技のお仕事をさせていただくことが多いので、舞台が中心になっているのですが、演技に自信はないんです。下手だと思っていますし。「舞台に立っている時は別人のように良い」と言っていただけるとこともあるので、そういう意味では外に出る側として、まだやっていけるのかなと思って。舞台や演技もやりたいし、映像にも出られたら嬉しいなと思っているので、オーディションもたくさん受けています。女優としては駆け出しなのですが、そっちが小さい頃からの本当の夢だったので(笑)、もう一度ゼロから見つめ直してやりたいなと。

――ファッションモデルや、女優、フレッシュレモンとしての活動もされていますが、それぞれの活動が、ほかに活きることはありますか?

その時々で人が変わるというか、透明?(笑)。透明人間みたいな存在で、今は市川美織を演じています、今はモデルとして、今は女優として、今はクリエイターやっています、というように、違う人としてやっていて。活かされているのかはわからないですが、モデルの時は無表情が多くて、何も考えずにレンズを見るという感覚です。演技の時は、違う人を中に入れる感覚としてやっているので、それぞれ別人格が存在しています。本来の自分は部屋で引きこもってゴロゴロしている存在だと思います(笑)。

――最後にもう少し踏み込まさせてください。市川さんはまだ野望を隠している気がしていて、これはメディアの取材なので、メディア向けのお話になっていたのではないかと、少し勘ぐっています。底知れぬ欲望を備えた市川さんの本音として、これからどうなりたいかを改めて伺えればなと。

......プロデューサーになりたいです。アイドルもですけど、お笑い芸人さんも、ものすごく好き。先日はお笑いライブをプロデュースさせていただきました。グループにいるとプロデュースされる側ですが、今、私は人や自分をプロデュースしているんです。それを次にどうしたいかと考えると、街中で人を見ていて、「あの人、こういう服装をしたらかわいいのに」と思うことがあって、そういう人を自分の理想に染めるというか(笑)。アドバイスをしたいなと思う時があるんです。

これがプロデュースになるのかって思うんです。自分は売れなくてもいいので、周りが売れてくれたらいいなと思います。たまにキャラ相談もされるんですけど、「確固たる意思があってやるんだったらいいけど、何も考えずにやってるんだったら早めにやめた方がいいよ」ってアドバイスもしてて。キャラのプロデュースはそれこそ自分のすべてが活かされるので、今後はやってみたいな!

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